・フルーツバスケットの漫画本のコメント部分で、先生はパソコンが苦手だと何度もおっしゃっていますが、現在も変わらずでしょうか。
―そんなに何度も言ってたでしょうか(笑) 覚えていないのですが、苦手なのは現在も変わらないですね。機能を十分に生かしきれてないんだろうなぁ。
人を惹きつける魅力的なキャラクターを創るためには、何が最も重要だと思われますか?
―あくまで個人的な作り方としましては「そのキャラが何を大事にしているのか、信念にしているのか」はとても重要視しています。それからどのような環境下に産まれ育ったのかも
重要視しています。
・将来漫画家になりたい人へ、どんなアドバイスをしますか?先生は、ご自身が刺激を受けた人などいましたか?
―私は花とゆめの作家さん方に大いに刺激を受けました。
アドバイスとしては…そうですね、やはり沢山描く事ですかね。
描かないと何も始まらないし、多くの事に気づけないと思うので。
・十二支やその干支の動物達に関心を持ったきっかけは何でしたか?
―どこかで言った事があると思うんですが当時使ってた辞書にそういった感じのものが
載っていて……そこから気になっていったんだと思います。確か。
・自殺・鬱・虐待等たくさんの問題を丁寧かつ的確に表現していることがフルーツバスケットの魅力だと思います。これらの難しい題材を描写するために、先生は何を心掛けましたか?
―「ありのまま」を描く事かなぁ。
振り返ってみて、フルーツバスケットの漫画で、どこか変えたいところはありますか?
―無いと言えば嘘ですがきりのない話になるし、
当時このフルバを一人で描き上げた自分の頑張りを自分で尊重してあげたいです。
・もし、十二支の干支の代わりに、(乙女座や天秤座などの)西洋の十二宮星座を使ったとしたら、どのキャラクターがどの星座になると思いますか?
―星座関連は詳しくないのでわからないです(笑)。なんになるんでしょうね。
・フルーツバスケットの登場人物の中で、どのキャラクターに一番共感されますか?それは何故ですか?
―すべてどこかが自分の要素なので、誰が一番とか無いし全員に共感も反発もありますね。表裏一体です。
でももちろん全員好きだし、大切な身の内に生き続ける人達です。
・どのような理由で紅葉をドイツ人にして、ドイツ語を話させようと決めましたか?また、アニメの中で実際彼がドイツ語を話すのを見て、どのような印象を受けましたか?
―ドイツが好きだからです。なのでうれしかったです。
今回、ドイツ語で話してくださった紅葉役の潘めぐみさんには感謝でいっぱいです。
・透に趣味はありますか?作品内ではあまり描かれていない部分ですが、彼女の時間や心に余裕ができた時、どんなことをするのか気になりました。
ーそうですね……なんだろう……、DIYとか好きそうですよね。
・慊人を創り上げていく過程で何か変更した部分などありましたか?
―大きな変更自体はなかったです。
・今回初めてフルーツバスケットを知った新しいファンがたくさんいます。そんな彼らの、先生の作品に対する関心や興味に対して、どのように思われますか?
―嬉しいし、光栄です。だいぶ昔の作品なのでニュアンスも古さがあると思うんですが
関心を持ってもらえるのは本当にありがたい事です。
・フルーツバスケットの海外での人気に関して、どのように考えますか?日本国外で、これほど人気が出ると思われましたか?
―思っていなかったです。昔も今もちょっとびっくりしてます(笑)
嬉しいです、いつも本当にありがとう。
・今回フルーツバスケットのシリーズ全体がアニメ化されることに対して、どんなお気持ちですか?
―いい感じに私自身も忘れてるところが多々あるので(笑)一緒に楽しんでいます。
つらいエピソードになると「なんてつらい話描くんだこの作者……私だった」を
繰り返してます。
・ご自身の漫画が、漫画・アニメファンの二世代間の橋渡しになっていることに関して、どうお感じになられますか?
―橋渡しになれてるんですか?そうなら嬉しいです、とても。
どこかで生き続ける作品を生み出せたのなら、漫画家としてそれに勝るものはありません。
ありがとうございます。